日本で普通に暮らしている人たちが初めてこのブログを訪れてこの記事を見ても、「何でこの人はホンコンのマンションの話題を書いているのだろう」と思うのだろうか。
そんな人がホンコンを旅行してもチョンキン・マンションには訪れないだろうし、逆に現地係員から「このビルには入らないように」と言われるリスト・ベスト5のトップにあるだろう。
(まぁそのほとんどのビルはチムシャツイにあるだろうけれど。w)
(ここまで読んで「チョンキン・マンション」の意味が分からない方はWikipediaの記事でも読んでください。)
まぁ実際にこの場に長逗留するとその内情も分かってくる。
世界中(主に英連邦国家)から「高飛び」してきたような連中が、半ば違法な商売に手を染めたり、まともな仕事をしながらもオーバー・ステイで滞在していたり。
ここで生きている連中は異様にカメラを向けられる事に嫌悪感を示し、ファインダーからその身を外そうとする。
それでも小銭を手元でジャラジャラ鳴らしながら、でかいワイン・ボトルを持ってフロアーのいたるところでインド人たちを相手にテイク・アウトの細かい注文をでかい声でしているモンゴロイド系(俺)をしばしば目にしているのか、コピー商品の客引きやマリファナやハシッシのディーラー達との交友の結果による伝達なのか、2~3日もこの場で暮らすとこのビルの低層階にいる連中の皆が僕を見守ってくれているかのような感覚に陥る。
普通の日本国内のホンコン情報では、ホンコンの治安を悪くしているかのように書かれている連中なのだろう。
僕自身が歩んできた人生が日本人ながら、ザ・ぺニンシュラでアフターヌーン・ティーを楽しんでいる平均的な日本人より、チョンキン・マンションで違法行為をしている異邦人たちの歩んできた人生の方に近いのだろうなぁ。
実際に今回の滞在時もネパーリ(ネパール人)のハシッシのプッシャーとサモサやタンドーリ・チキンをつまみに呑んだりしたし、アバ・クロのポロ・シャツを買った店のナイジェリア人とは「ラスタファリズム」や「ハイレ・セラシエ」について討論したりもした。
日本国内では「カルトQ」並みの知識があっても、その議題について語り合える相手もいな「好事家」にとって、ホンコンの「世界の吹き溜まり」のようなこの場所も僕にとってはたくさんの同胞と同じ思いを共有できる重要な場所だ。
(オタクにとってのアキバみたいなものだな。)
まぁ僕の視点では、この場にいる連中は僕にとっては「若造」で、人生の経験値で言えば皆「舎弟」のような連中で、逆にいろいろ教えてあげたいと感じるほどなのだが。
「いい歳こいてチョンキン・マンション」と言う思いが多くのパッカー日本人にはあるだろうが、僕は逆に「いい歳こいたからこそチョンキン・マンション」と言いたい。
僕がいくら大金持ちになっても、多分一生この場所から離れられない気がするのは、この場を取り巻く胡散臭い連中の存在があるからこそなのだろうなぁ。
結論;
結局僕は「ダメ日本人」なのだろう。w